アピオスの食べ過ぎに要注意!栄養豊富だがリスクがある食品の正しい食べ方

アピオスという食品をご存知でしょうか?アピオスはマメ科の植物で、根はイモ状になっており甘みがあります。アピオスは高タンパク・低カロリーの食品で血糖値や血圧を下げる効果があると言われています。また、女性ホルモンの働きを助けるイソフラボンも豊富に含まれています。

そんな体に良い栄養素ばかりのアピオスですが、健康に良いと思って食べ過ぎてしまうと実は危険なことがあるのです。アピオスの食べ過ぎがもたらすリスクと正しい食べ方や注意点について詳しく見ていきましょう。

1. アピオスとは

2.1 アピオスの特徴

アピオスはマメ科の多年草で北米原産の植物です。日本では江戸時代に渡来し明治時代には広く栽培されました。アピオスの根はイモ状で甘みがあり、煮物や炒め物などに使われます。茎や葉の部分は苦みがあります。天ぷらやおひたしにして食べても美味しいです。

 

2.2 栄養成分と効能

アピオスはその豊富な栄養価と健康上の利点で知られる食用の根菜類です。アピオスには高レベルのタンパク質、食物繊維、ミネラル(特に鉄とカリウム)、ビタミン(ビタミンC、B群)が含まれています。以下にアピオスの主な栄養成分と効能について詳しく説明します。

アピオスはジャガイモと比べてエネルギーは約2.6倍、たんぱく質は約3倍、カルシウムは約30倍、鉄分は約4倍、食物繊維は約5倍という高い栄養価を持っています。またビタミンEやイソフラボン、サポニンなどの機能性成分も含んでいます。

アピオスに含まれる栄養素の一部を以下に紹介します。

  • 食物繊維: 消化促進、便秘の予防、血糖値の安定化に貢献します。
  • カルシウム:骨や歯の形成に必要なミネラルで、骨粗鬆症の予防にも効果があります。
  • 鉄分:血液中のヘモグロビンを作るミネラルで、貧血の予防や免疫力の向上にも効果があります。
  • イソフラボン:女性ホルモンに似た作用を持つ植物性エストロゲンで、更年期障害や骨粗鬆症の予防にも効果があります。
  • サポニン:血糖値や血圧を下げる作用がある成分で、糖尿病や高血圧の予防にも効果があります。
  • タンパク質: アピオスは植物性タンパク質の良い供給源であり、筋肉の成長や修復に役立ちます。
  • カリウム: 血圧の調整に役立ち、心臓の健康をサポートします。
  • ビタミンC: 抗酸化作用があり、免疫システムの強化に貢献します。
  • ビタミンE:抗酸化作用があるビタミンで、老化防止や美肌効果にも効果があります。
  • ビタミンB群: エネルギー産生、神経系の機能維持、健康な皮膚や髪の維持に必要です。

効能

  • 心血管系の健康: アピオスのカリウム含有量は血圧を下げる効果があるため、心血管系の健康を促進します。
  • 消化促進: 高い食物繊維含有量が消化を助け、便秘を予防します。
  • 免疫力向上: ビタミンCと他の抗酸化物質が免疫システムを強化し、病気から体を守ります。
  • エネルギー産生: ビタミンB群がエネルギーの産生を助け、日々の活力をサポートします。
  • 骨の健康: カルシウム、マグネシウム、その他のミネラルが骨の健康をサポートします(アピオスにはこれらのミネラルも少量含まれています)。

使用方法

アピオスは多様な調理法で利用することができ、煮物、焼き物、サラダ、スープなどに加えることができます。栄養価を最大限に活かすためには加熱しすぎないように注意することが推奨されます。

アピオスの栄養と効能についてはこれらの点が特に注目されていますが、健康上の利点を得るためにはバランスの取れた食事と組み合わせて摂取することが重要です。

 

 

3. アピオスの食べ過ぎのリスク

3.1 過剰摂取による副作用

アピオスは血糖値や血圧を下げる効果がありますが、食べ過ぎると逆に低血糖や低血圧を引き起こす可能性があります。低血糖や低血圧の症状として、めまい、ふらつき、動悸、発汗、吐き気などがあります。特に糖尿病や高血圧の治療薬を服用している人は注意する必要があります。アピオスを食べるときは一日に50g程度に抑えるようにしましょう。

3.2 アレルギー反応

アピオスはマメ科の植物なのでマメ科アレルギーの人はアピオスにもアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー反応の症状として、かゆみ、発疹、腫れ、呼吸困難などがあります。アピオスにアレルギーがあるかどうかは、少量から試してみるか医師に相談することが望ましいです。

 

 

4. アピオスの正しい食べ方と注意点

4.1 適量と調理法

アピオスの適量は一日に50g程度とされています。アピオスは生で食べると消化不良を起こすことがあるので、必ず加熱して食べることが大切です。アピオスは煮物や炒め物などにするときは、皮をむいてから水にさらすことで苦みやアクを抜くことができます。茹でるときは鍋に水と酢を入れて沸騰させてから入れることで色や形を保つことができます。

 

4.2 アピオスと相性の良い食材や調味料

アピオスは甘みがあるので酸味や辛味のある食材や調味料と合わせると味のバランスが良くなります。アピオスと相性の良い食材としては、豚肉、鶏肉、鮭、えのき、しめじ、ほうれん草、大根、人参、玉ねぎ、にんにく、しょうがなどがあります。アピオスと相性の良い調味料としては、醤油、みりん、酒、酢、砂糖、塩、こしょう、カレー粉、チリパウダー、チーズ、マヨネーズなどがあり、煮物や炒め物、サラダやスープなどにも使えます。

 

アピオスのポテトサラダ風のレシピ

ここでアピオスを使った簡単で美味しいレシピをご紹介します。アピオスは根菜類で甘みがあり、様々な料理に合います。ここではアピオスのポテトサラダ風レシピをご紹介します。このレシピはアピオスのユニークな風味を活かしつつ誰でも簡単に作れるものです。

 

材料(4人分)

  • アピオス 300g
  • マヨネーズ 大さじ4
  • 塩 小さじ1/2
  • 黒こしょう 少々
  • 細かく刻んだパセリ 大さじ2
  • 細かく刻んだセロリ 1本分
  • 細かく刻んだ赤玉ねぎ 小さじ2
  • レモン汁 小さじ1

 

手順

  1. アピオスをよく洗い、皮をむいて一口大に切ります。
  2. 切ったアピオスを鍋に入れ、水をかぶる程度にして中火にかけます。柔らかくなるまで約10分煮ます。
  3. アピオスが柔らかくなったら、水を切り、大きなボウルに移します。
  4. アピオスがまだ温かいうちに、マヨネーズ、塩、黒こしょうを加えてよく混ぜます。
  5. パセリ、セロリ、赤玉ねぎを加え、さらに混ぜ合わせます。
  6. 最後にレモン汁を加え、味を調えたら完成です。

 

ポイント

  • このサラダは冷蔵庫で冷やしてから食べると、より一層美味しくなります。
  • 追加の野菜やハーブ、スパイスを加えて、お好みの味わいにアレンジすることもできます。

アピオスはその独特な甘みと栄養価で様々な料理に活用できる素晴らしい食材です。このレシピはアピオスを使った簡単な一例ですが、アピオスの可能性は無限大です。ぜひこのレシピを試してみてください。

 

 

以下に、その他のアピオスレシピをいくつか簡単に紹介します。

  • アピオスのバター炒め: アピオスを薄くスライスし、バターで炒めます。塩やこしょうで味付けし、香ばしさとアピオスの風味を楽しめます。
  • アピオスと豚肉の甘辛炒め: アピオスと豚肉を一口大に切り、にんにくとしょうがで炒めます。醤油、みりん、酒、砂糖で甘辛く味付けし、ご飯にも合います。
  • アピオスと鮭のチーズ焼き: アピオスを茹でて皮をむき、鮭と一緒に耐熱皿に並べます。チーズをのせてオーブンで焼き、チーズがとろけたら出来上がりです。
  • アピオスと大根の酢の物: アピオスと大根を千切りにし、塩もみして水気を絞ります。酢、砂糖、しょうゆ、みりんで酢の物のタレを作り、かけて和えます。

 

 

5. まとめ

アピオスは甘いイモのような根っこを持つ植物で体にいいたくさんの栄養があります。たんぱく質が多くカロリーは少ないので健康に良いです。血糖値や血圧を下げる効果があり、骨を強くするカルシウムや風邪をひきにくくするビタミンCなども含まれています。

ただし過剰に食べすぎると血糖値や血圧が下がりすぎることがあるので注意が必要です。また、マメ科の植物なのでマメ科にアレルギーがある人は食べる前に少し試してみるか医者に相談してください。

摂取する量は一日50gくらいが良いです。生ではなく火を通して食べるようにしましょう。煮物や炒め物にすると美味しいですし、サラダやスープにも使えます。相性の良い食材には豚肉や鶏肉、野菜などがあります。甘みがあるので酸味や辛みのある調味料と合わせると味が際立ちます。

アピオスは栄養が豊富で体に良い食材ですが、食べ過ぎないように気をつけましょう。色々な料理に使って健康的な食生活を楽しんでください。

この記事が参考になれば幸いです。