映画『死霊館』シリーズに登場する恐ろしい人形、アナベル人形。この人形は映画のオリジナルではなく、実際に存在する人形に基づいています。本物のアナベル人形はどのような人形なのか、どのような呪いを持っているのか、そして現在はどこにあるのかを紹介します。
本物のアナベル人形とは?
本物のアナベル人形は1970年代にアメリカで起こった超常現象の事件に関係する人形です。この人形は、母親が娘の誕生日プレゼントとして購入したラグディ・アン人形でした。ラグディ・アン人形とは、赤い髪と青い目をしたぬいぐるみの人形で子供たちに人気のあるおもちゃでした。
一見無害な布製のラガディ・アン人形が看護学生ドナの生活に恐怖をもたらし始めました。母親からの誕生日プレゼントとして受け取ったこの人形はまもなく不可解な行動を示し始め、ドナと彼女の友人たちに対して奇妙で時には危険な現象を引き起こしました。この物語は心霊研究家ウォーレン夫妻が介入することで、オカルト史における最も有名な事件の一つへと発展しました。
アナベル人形の呪いとは?
アナベル人形にまつわる話は1970年に遡ります。当時看護学生であったドナは、母親から誕生日プレゼントとしてラガディ・アン人形を受け取りました。この人形は外見上は何の変哲もない布製の人形でしたが、すぐに奇妙な現象が起こり始めました。
ドナと彼女のルームメイトは、人形が動いたり部屋の中で位置を変えたりしていることに気づきました。最初は人形が微動だにするのは偶然か、または忘れていただけだと思っていました。しかしその行動は徐々にエスカレートし、人形は完全に異なる部屋に現れたり、ドナたちが家にいない間に書かれたかのように見える奇妙なメモを残したりするようになりました。
さらに恐ろしいことにドナの友人ルーは人形が攻撃的な行動を取り始めたと報告しました。彼はある夜、圧迫感を感じて目を覚ましたとき、人形が彼の胸の上に乗っているのを見つけ動けなくなったと述べています。この体験後ルーは人形が彼に悪意を持っていると確信しました。
事態が手に負えなくなったドナたちは、心霊現象に詳しいエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン夫妻に助けを求めました。ウォーレン夫妻は人形に悪霊が憑依していると結論付け、人形を彼らのオカルト博物館に持ち帰り、保護下に置きました。彼らは人形を祝福し、悪霊が外に出られないようにガラスケースに収めました。
アナベルの物語はその後も多くの人々を魅了し続け、映画化されるなどポップカルチャーの一部となりました。しかしウォーレン夫妻やその後を継ぐ者たちによると、アナベル人形の周りには依然として注意が必要であり、その力は侮れないものがあるとされています。
映画は全部実話なのか?
アナベル人形の映画は、一部は実話に基づいていますが全てが事実というわけではありません。映画では人形の外見や事件の内容が大幅に変更されています。例えば本物のアナベル人形はラグディ・アン人形というぬいぐるみで、映画のように恐ろしい顔をしていません。また映画で描かれた人形の誕生の秘密や、ウォーレン夫妻の博物館からの脱出などはフィクションです。ただし人形に悪霊が憑依したという証言や、人形に関わった人々が怪我や死の危機にさらされたという事実は実際に起きたことです。映画はこれらの実話をもとにして創作されたものと言えます。
アナベル人形の映画は何本ある?
アナベル人形の映画は、『死霊館』シリーズのスピンオフとして、現在までに4本制作されています。それぞれ以下の通りです。
- 『アナベル 死霊館の人形』(2014年):アナベル人形が悪魔に憑依された経緯と、人形に関わった夫婦の恐怖を描く。
- 『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年):アナベル人形の誕生の秘密と、人形を作った人形師の家族の悲劇を描く。
- 『アナベル 死霊館からの脱出』(2019年):アナベル人形がウォーレン夫妻の博物館に保管された後、人形によって呼び起こされた様々な悪霊の襲撃を描く。
- 『アナベル 死霊博物館』(2020年):アナベル人形が博物館の他の展示品に影響を与え、恐怖の夜を引き起こす。
以上がアナベル人形の映画の一覧です。興味があれば、ぜひご覧になってください。
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アナベル人形の現在とは?
ウォーレン博物館に保管されている本物のアナベル人形
:引用https://news.line.me/detail/oa-mtvnews/4fkh0h942j9r
アナベル人形はアメリカのコネチカット州にあるウォーレン・オカルト博物館に収められています。この博物館は世界的に著名な超常現象研究家であるエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン夫妻によって設立されました。彼らは生涯を通じて悪霊の憑依や呪われた物品、オカルトに関連する現象の調査に尽力し、その結果彼らは多数の不気味なアイテムを収集し、それらを安全に保管・展示するための博物館を開設したのです。
アナベル人形はこの博物館における最も有名な展示品の一つです。人形は厳重にガラスケース内に収められており、その前面には「絶対に開けないでください」という厳命の警告文が掲げられています。
この警告は人形に近づく訪問者への直接的な忠告であり、過去にアナベルが引き起こしたとされる多くの恐ろしい出来事や事故に基づいています。人形の周囲では触れた者に不幸が起こるという話が数多く報告されており、そのため人形は絶対に安全な状態で保持される必要があるとされています。
ウォーレン夫妻はアナベル人形だけでなく他にも多くの呪われた物品や超自然的なアーティファクトを収集しました。これらの品々は彼らが調査したさまざまなケースから得られたもので、それぞれ独自の背景と物語を持っています。博物館ではこれらのアイテムが展示され、訪問者に超自然現象の複雑さと危険性を教えています。
しかしアナベル人形に関する特別な注意と警告は、その影響力の大きさと未だに強大な力を持っていると考えられているためです。ウォーレン夫妻は人形を定期的に祝福し、悪霊が外部に影響を及ぼすことがないように努めています。このようにしてアナベル人形はコネチカット州の小さな博物館において、静かだが重大な存在感を放ち続けています。
まとめ
アナベル人形は、映画『死霊館』シリーズのヒットによって、世界中に知られるようになりました。映画では、人形の外見や事件の内容が大幅に変更されていますが、本物の人形の恐怖は変わりません。アナベル人形は、今もウォーレン夫妻の博物館に安置されていますが、その呪いは解けていないのです。
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アナベル人形の起源
- 1970年代にアメリカで起こった超常現象事件に関連。
- 母親が娘の誕生日プレゼントとして購入したラグディ・アン人形。
- 看護学生ドナが最初の所有者。
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アナベル人形の現象
- 人形が自ら動いたり、位置を変えたりする不可解な行動。
- 奇妙なメモを残す。
- 次第に攻撃的な行動を取る。
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ウォーレン夫妻の介入
- 心霊現象に詳しいエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン夫妻が調査。
- 人形に悪霊が憑依していると結論。
- オカルト博物館に収められ、ガラスケース内で厳重に保管。
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映画との関連
- 実話に基づきつつも、映画では人形の外見や事件の内容が変更されている。
- 『死霊館』シリーズのスピンオフとして4本の映画が制作。
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アナベル人形の現在
- コネチカット州にあるウォーレン・オカルト博物館に保管。
- 定期的に祝福され、悪霊が外に影響を及ぼすことがないように保護されている
- 「絶対に開けないでください」という警告文がガラスケースに。
いかがでしたか。
今回は実際に起きたと言われるアナベル人形に関する事件や超常現象をご紹介しました。
アナベル人形に関する映画をまだ全部見ていないという方は、この機会にご覧になってみて下さい。
この記事が参考になれば幸いです。